カナダで留学を始めてからあっという間に1年半が経過しましたが、実はいまだに英語のリスニングに苦労しています。
私はTOEICのリスニングは495点中465点、TOEFLのリスニングも最高30点中29点と英語試験のリスニングだとかなり聞き取れるんですが、それでもネイティブ同士の英語だとさっぱりわからないことがよくあります。
1年半も留学しているのにさすがにこのままではまずいと思い、今回日常会話のリスニング力を高められるという触れ込みの「モゴモゴバスター」という超怪しげな教材を購入して半年間特訓してみましたので紹介します。
モゴモゴバスターとは
モゴモゴバスターってどんな教材?
モゴモゴバスターは、アメリカ英語の日常会話で省略して発音されたり、2つ以上の単語がくっついて一つの単語のように発音されたりする「省エネ発音」を体系化して学習できるようになっている教材です。
省エネ発音の例をあげると、日常会話では
- want to → wanna
- what have → whad'ave
- may I help you → me'lp you
のような変化が起きているのですが、これらのうちほとんどは学校教育では習いません。
しかし、ネイティブ同士の会話や映画のなかなどではこの省エネ発音が多用されているため、英語学習者がリスニングでつまづく原因となっています。
これらの省エネ発音を16個に分類して、一つずつ順を追って学習できるようにしてあるのがモゴモゴバスターです。
モゴモゴバスターの具体的な構成
モゴモゴバスターは大きく分けて3つのパートに別れています。
パート1:各省エネ発音を丁寧に解説
1つ目のパートでは、16種類の省エネ発音について一つずつ
- 省エネ発音を含んだ短文の聞き取り
- 省エネ発音の解説
- 丁寧な発音と省エネ発音の聴き比べ
- 例文20文程度
といった順に丁寧に学べるようになっています。
このパートは全17レッスンあって、だいたい1レッスン30分~1時間程度かかります。
パート2:文頭の省エネ発音を徹底解説
2つ目のパートでは、文頭の省エネ発音を学びます。
文頭で起きている省エネ発音としては、例えば
- do you have a→java
- how does he→how's he→howzee
というような発音変化があります。
このような文頭の省エネ発音が19レッスンに分けてありますので、順をおって体系的に学習していくことができます。
だいたい1レッスン30分程度かかります。
パート3:総合練習
3つ目のパートは総合練習です。
さまざまな省エネ発音を含んだダイアログが全部で70文あるので、省エネ発音の定着度を確認できます。
公式サイトからお試しの音声が聞けるようになっているので、どんな感じか気になる人はぜひ聞いてみてください。
お値段
モゴモゴバスターは買い切りのネット教材で、2017年7月現在では6,400円となっています。
教材を購入すると、ウェブサイトにログインできるユーザー名・パスワードが手に入ります。
また、全レッスンのスクリプトと音声もダウンロードできるので、音声ファイルを持ち歩いて出先でリスニング練習するのにも利用できます。
返金保証
購入したけどやっぱり合わなかった場合や、忙しくて勉強できなかった場合は返金保証制度が利用できます。
購入後3ヶ月以内であれば、理由を問わずに返金してもらえます。
モゴモゴバスターの効果
私は半年間で合計3周モゴモゴバスターに取り組みました。
(たまにサボりつつ毎日30分~1時間取り組むと、だいたい2ヶ月で1周できる)
1周終わるごとにどれくらい効果を感じたか簡単に紹介したいと思います。
結論としては3周やれば結構身につきますので、これからモゴモゴバスターを使ってみようという方は、取り敢えず3周を目標に頑張ってみてください。
1周目
1周目は全然聞き取れない例文も多かったためかなり丁寧に繰り返し例文を聞きましたが、1周目を終えた時点では特にリスニング力に劇的な変化は感じませんでした。
ただ、ネイティブと話したりドラマを見ているときに、モゴモゴバスターで出てきた発音がそのまま使われていることに気づくことはあったので、多少の効果は出ていたのではないかと思います。
2周目
2周目の学習を進めると、1周目では聞き取るのにかなり苦労した例文もかなり聞き取りやすくなったように感じました。ただ、まだなかなか聞き取れない例文もかなり残っていました。
2周目を終えると、1周目終了後よりは映画やドラマの台詞が聞き取りやすくなった気がしたので、少しずつ取り組みの効果が出ているように感じました。
ただ、わからない台詞は全然わからないままでしたので、2周目終了時点ではまだ身についていない省エネ発音はたくさんあったのだと思います。
3周目
3周目に入ると、1周目・2周目と比べると格段に例文が聞き取れるようになったと感じました。
まだ聞き取れない例文も一部だけ残っていますが、だいぶ省エネ発音に耳が慣れてきたように感じます。
ドラマもシットコム等であればかなり聞き取れるようになり、映画もかなり理解度が上がってきた気がします。
アクション映画とかでかなり砕けた英語やスラングが使われている場合はまだまだ厳しいですが。。
モゴモゴバスターはこんな人にオススメ
TOEICリスニングやTEDトークなどは結構聞き取れるけど、ドラマ・映画やネイティブ同士の話になると全然聞き取れない、という人はモゴモゴバスターで特訓すればちょっとずつ効果が出てくるんじゃないかと思います。
ネイティブっぽくアメリカ英語を話せるようになりたい!という人も、ネイティブがどうやって発音してるのか体系的にまとまっているのでオススメです。
何度もリピーティングやシャドーイングすれば少しずつネイティブっぽい発音に近づけるはずです。
(ある程度なまりがあっても伝わればいいので、「ネイティブっぽい発音」にこだわる必要は全然ないのですが…)
逆に、TOEICリスニングを聞き取るのが結構厳しいという方は、まだ基礎ができていない段階ですのでこの教材に取り組むのは早いです。
そういう方は、TOEIC用のリスニング教材や丁寧に発音されているニュース教材などを使ってまずは基礎をしっかり作るようにしてください。
モゴモゴバスターの感想
とりあえずウェブサイトの怪しさがすごいですが、教材自体はかなりまともです。
アメリカ英語の省エネ発音をこれだけ体系的に網羅している教材はなかなかないんじゃないでしょうか。
値段が6,400円とちょっと高いと感じるかもしれませんが、英語の参考書2,3冊分くらいの値段ですので変な参考書買うよりは断然使える教材です。
6,400円の価値は十分あると感じました。
集中してやるとだいたい1レッスン30分から1時間程度かかります。全部で41レッスンあるので毎日取り組めば1月半くらいで1周終了です。
巷に溢れている聞き流し教材のように、聞くだけで上達するわけではなくかなり集中して取り組む必要がありますが、30分から1時間位で1レッスン分終わるので毎日やってもそんなに負担にはなりませんでした。
私はウェブサイトだけ使用してMP3ファイルは使いませんでしたが、出先でブツブツつぶやきながら特訓したい人にはMP3ファイルも役に立つんじゃないかと思います。
まとめ
「モゴモゴバスター」はぱっと見怪しさ満点ですが、アメリカ英語の省エネ発音が体系的に網羅された非常に良い教材です。
ネイティブ同士の会話に参加できるようになりたいという人や、英語で映画やドラマを見れるようになりたいという人は「モゴモゴバスター」でもう一歩上のリスニング力を身につけて英語ライフをよりエンジョイしてみてください。
他のオススメ英語教材
リスニング力を鍛えるためにオススメの他の英語教材も紹介しておきます。
1.DMM英会話
オンライン英会話というとリスニング力よりスピーキング力が鍛えられそうな気がしますが、実際のところ聞き取れないと会話ができないのでリスニング力向上にも非常に効果的です。
たくさんのオンライン英会話がありますが、私のオススメは「DMM英会話 」です。
DMM英会話では世界90ヶ国以上の国の講師がいるため、いろいろなアクセントの生きた英語を聞くことができます。
「アメリカに行く予定だからアメリカ英語以外は必要ない」
と思う人もいるかもしれませんが、実際のところアメリカには多くの移民がいるためアメリカで耳にするのはアメリカ英語だけではありません。
オンライン英会話でいろいろなアクセントの英語に触れるようにすれば、総合的なリスニング力は向上するはずです。
また、ネイティブプランを選べばアメリカ人講師も選ぶことができます。
2.海外ドラマ
海外ドラマを聞きまくるのもリスニング力アップに有用です。海外ドラマの良いところは、娯楽感覚で英語の勉強ができることです。
最近は動画サービスがたくさんあって海外ドラマもずいぶん見やすくなったので、是非試してみてください。
私は「Hulu 」と「Netflix」を使っています。両方初めに無料期間があるので、やっぱり使わないと思って無料期間中に解約すればお金がかかりません。