これから海外の理系大学院を留学しようかと考えている皆さん、海外大学院への出願前にやっておくべきことが一つあります。
それは……
志望先の教授にコンタクトを取ることです。
やらなければ受からないというわけではないんですが、事前に教授とコンタクトをとっておくことはメリットはあってもデメリットは全く無いので、必ずやっておくべきです。
今回は、事前に教授とコンタクトを取るメリットと、私が実際に送ったメールの例を紹介したいと思います。
志望先の教授にコンタクトを取るメリット
学生の募集状況がわかる
事前に連絡を取ることで、その教授が現在学生を取っているかどうかを教えてもらえます。
もし学生を取っていないのであれば出願しても受かる可能性はゼロですので、受験料や出願書類を作成する時間が無駄になってしまいます。
なお、海外の大学院では教授が大学院生に給料を払うことが必須になっている大学もあるため、そのような大学では教授が研究資金を持っていないと学生を取ってくれません。
そんな大学でも自分で外部の奨学金を取っている学生に関しては教授が給料を払う必要がなくなるため、もし学生を取っていないと言われても外部の奨学金を持っている旨を伝えれば実は受け入れてくれる場合もあります。
行きたい研究室に学生を取っていないと言われた場合は、そのあたりも確認してみましょう。
興味を持ってもらえればインタビュー(面接)してもらえるかも
メールを送って教授に興味を持ってもらえれば、もしかすると電話やスカイプでの(非公式)インタビューをやってくれるかもしれません。
私は全部で14人の教授に連絡を取りましたが、そのうち2人からインタビューしたいと言われてスカイプインタビューを行いました。
北米では基本的に大学院入試にはインタビューは含まれていない(工学系の場合)のであくまで非公式のインタビューなんですが、ここで好印象を持ってもらえれば一気に合格の可能性が高まりますし、教授の雰囲気も知れて一石二鳥です。
ちなみにインタビューがグダグダだと逆に合格の可能性が下がる可能性もあるので注意しましょう。
私はインタビューは2件ともグダグダで、結果的に両方出願しましたが落ちました。
インタビューは諸刃の剣ですね。
その他重大な情報が入手できる可能性あり
他にも重大な情報を入手できる可能性があります。
例えば私が連絡した教授の中には、1年後に違う大学に研究室ごと移るからそっちに出願してくれと連絡をくれた先生もいました。
こういう情報は直接聞いてみないと手に入らないので、無駄な出願をなくすためには絶対教授とコンタクトを取るようにしましょう。
メールを送る時期
メールを送る時期ですが、私は秋入学を狙っていたのでその前の年の6~7月ごろにメールを送りました。
出願開始がだいたい9月頃からでしたので、その数ヶ月前といったイメージです。
メールが返ってこない場合もある
教授は基本忙しいので、メールが帰ってこない可能性も高いです。
私は14人に送って返ってきたのは8人でした。
そういう場合は仕方ないので情報得るのは諦めましょう。メール返さないだけで学生は受け入れている場合もあるので、一か八か出願してみてもいいと思います。
メールのテンプレート
私が実際に送っていたメールを紹介します。参考にしてみてください。
※英語が正しいかどうかは保証しません。
件名
Inquiry about 2-year M.S. opportunity (Sep 20XX); no need for financial aid
私は外部資金を持っていて教授から給料を貰う必要がなかったので、"no need for financial aid"というのを件名に入れておきました。
内容
Dear Prof. ******,
簡単な自己紹介
My name is ******. I work at **** as an optical engineer. I am writing to inquire about the possibility of studying in your laboratory as a 2-year M.S. student from September 20XX.
興味がある旨と、学生取ってるか質問
I am very interested in your research projects,and would like to know if there is the possibility of studying in your laboratory as a 2-year M.S. student from September 20XX. Since I have an external scholarship from *****, I do not need any additional financial aid.
レジュメ添付した旨と、簡単にこれまでの経歴を紹介
I have attached my resume to this email. During the master’s program at Kyoto University, I worked on ******(以前の研究トピックを簡単に紹介)under the guidance of Prof. ****(前の指導教官). In the company, I have been working on ******(今の仕事内容). Now, I am very interested in ****(興味ある研究分野とその理由).
締め
I am enthusiastic about the possibility of joining your research group. Thank you very much for your attention, and I am looking forward to hearing from you.
Sincerely yours,
*****
添付
メールにはレジュメを添付します。
その他注意
その他の注意点としては、差出人の名前を漢字で設定している人はローマ字設定に変えておきましょう。
差出人が漢字だと迷惑メールに振り分けられる可能性が高くなります。
まとめ
以上、大学院留学の際の教授へのメール連絡についてでした。
とりあえず出願前にメールで連絡しても失うものはなにもないので、絶対連絡するようにしましょう!
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