こんにちは、カナダ大学院留学二年目のシンです。
皆さんもしかして留学したら速攻で英語ペラペラになるとかいう幻想を抱いていませんか?
そう、はっきり言ってこれは幻想です。ちょっと留学するだけでは英語なんで全然喋れるようになりません。
私も初めはこの幻想を抱いていましたが、カナダで留学を始めて完全に打ち砕かれました。
留学ですぐ英語が上達するという幻想
わたしもカナダに来る前は、2年も留学すればかなりペラペラになるだろうという幻想を抱いていました。
わたしがこういう幻想を抱いていたのには一応根拠があって、わたしの知り合いで1~2年留学して帰ってきた人というのはことごとく英語がペラペラだった(少なくともわたしにはペラペラに聞こえた)のです。
インターネットや書籍からの情報で「留学しても簡単には英語は上達しない」というのを目にすることは当然ありましたが、きっとわたしは大丈夫、すぐ上達するだろうと信じていました。
わたしは日本語でもそんなに喋るのは得意な方ではないので英語のスピーキングは全然だめだったんですが、日本にいる間にかなり勉強してTOEICやIELTSでリーディングとリスニングはかなりの得点が取れるようになっていました。
ですので、基礎はかなりできているはずで、あとは留学して場数だけ踏めばスピーキングもなんとかなるはずだ、と甘く考えていたのです。
しかし、実際に留学してみて自分の考えがただの幻想に過ぎなかったのだということを思い知ることになりました。
留学中の英語上達の現実
カナダ留学を開始してからすでに1年8ヶ月が経過しますが、未だに自分の言いたいことを英語でうまく表現できないし、ネイティブの人と話すと異様に緊張するし、ジャパニーズアクセントのせいで日本人と話すのに慣れていない人には一回で聞き取ってもらえないことも多々あります。
別に留学に来てから英語をサボっていたわけではありません。
日本人と毎日つるんでいるわけでもないし(日本人と会うのは週1回あるかないかくらい)、
毎日時間取って英語の勉強(単語覚えたりとか小説読んだりとか)もしてるし、
人ともそれなりに会話しています(毎日研究室で人と話したり、たまに友だちとご飯食べたり)。
しかし、はっきり言ってスピーキング力が伸びた気はほとんどしていません。
おそらく自分では気づきにくいだけで多少は伸びているんだとは思いますが、留学前に想像していた姿とは驚くほどずれがあります。
留学しても英語が上達しない理由
留学しても英語が上達しない理由は人によって違うと思いますが、私の場合は単に性格の問題だと思っています。
思い返してみれば、私の知り合いで英語がペラペラな人というのは、社交的でもともと人と喋るのが好きなんだろうな、という人がほとんどです。
普段は無口だけど実は英語ペラペラって言う人にはまだあったことがありません。
一方私はあまりお喋りなほうではなく、友だち付き合いも得意ではないのでそもそも留学中のアウトプットの量が喋り好きな人と比べると圧倒的に劣ります。
このアウトプット量の差が英語ペラペラな私の知り合いと、いつまでたっても英語がうまく喋れない私の決定的な違いなのでしょう。
ちなみに、日本語で非常によく喋る人は留学したら英語の上達も早いと思いますが、実はそういう人たちは留学なんかしなくても日本で練習するだけで英語が喋れるようになるんじゃないかと思っています。今はオンライン英会話なんかも気軽にできますし、町中で外国人を見かけることも結構あるので外国人の友だちも作ろうと思えば日本で作れますもんね。
喋り好きな人はそうやって英語のアウトプットの機会を日本で作れば、留学せずとも英語喋れるようになりますよ、きっと。
留学の目的
というわけで、基本無口な人は留学しても英語は喋れるようになりません。お喋りな人は留学したら喋れるようになると思いますが、そういう人は別に留学しなくても日本で本気出せば多分喋れるようになります。
ですので、留学の目的を語学の習得にするのはやめましょう。
日本で習得できなきゃ外国来てもできません。
でももし留学のチャンスがあるなら、留学しても英語上達しないらしいから留学しないっていうのはなんか悲しいので、他の目的をもって留学したら良いと思います。
例えば
- なんとなくかっこいいから
- 学位を取得するため
- 異文化を体験して視野を広げるため
- 海外で働くための足がかり
- 日本での生活に飽きた
とかはいかがでしょうか。