これまでTOEFL iBTのリーディング・リスニングの勉強について紹介しましたので、今回はライティングの取り組み方を紹介します。
(ちなみに私はスピーキング17点でしたので、スピーキングの勉強法を書く予定はありません。。これがTOEFL勉強シリーズ最後の予定です。)
私は30点満点中25点を獲得しましたが、ライティング25点というのは合計目標点が100点程度の方が目標にすべき点数です。
25点と26点の間には大きな壁がありますので、よほど目標点が高い(110点とか)のでなければライティングは25点取っておけば問題ありません。
それでは、私がライティングで25点を取るために行った勉強方法を紹介していきます。
TOEFL iBTライティング 問題と点数の仕組み
TOEFLライティングの問題
TOEFLライティングは
- Independent Task(独立問題)
- Integrated Task(複合問題)
の計2問で構成されています。
Independent Taskは純粋にライティングの問題で、例えば
- 大学生はアルバイトをすべきである、という意見について賛成か、反対か。具体的な理由と例を用いて回答せよ。
のような問題が出題され、これに対して30分間で回答します。
Integrated Taskはリスニング・リーディング・ライティングの複合問題で、
- あるお題に対する文章を読む
- そのお題に対する大学講義風のリスニング
- リーディング内容とリスニング内容を20分間でまとめる
といった流れになっています。
点数の仕組み
TOEFLのライティングは人間の採点官とコンピューターによって採点されます。
採点官とコンピューターがライティング2問について5点満点で採点を行いその平均点から最終的な得点が計算されます。
(コンピューターと採点官の重みが少し違うという情報もありますが、詳しくは公表されていません。)
5点満点の平均点と、最終的な得点を一部紹介すると、次のようになっています。
平均点 | 最終得点 |
1点 | 8点 |
2点 | 14点 |
3点 | 20点 |
4点 | 25点 |
5点 | 30点 |
25点の壁
この得点表を見ればわかるのは、5点満点中すべての項目で4点をとれば25点、26点以上取るためにはどれか一項目で5点満点を取る必要があるということです。
各得点を取るためにどの程度のライティングが必要かは公式ページに書いてありますが、基本的にはこれまであまり英語ライティングをしたことがなかった日本人が5点満点を取るのはかなり難しいです。
しかし、4点なら独学でも狙えるので、全項目4点で最終得点が25点というのが多くの留学志望者の目標点になると思います。
TOEFLライティングで25点取るためにすべきこと
私はTOEFL対策をだいたい1年ほど継続したら、安定して(2回に1回は)ライティング25点取れるようになりました。
ちなみに私の実力としては、TOEFL対策を始める前は大学受験以来7年間ほどまともに英文を書いたことがないと言うような状況でした。
ステップ1:助走期間。問題に慣れる(1~2ヶ月目)
ライティングで高得点を取るためには、まずはライティングの問題形式に慣れることが先決です。
私はTOEFLテストライティング問題100というテキストをして一通りどんな問題がでるのかのイメージを掴みました。
TOEFLライティングの入門書はこの本の他にもいくつもあるので、正直どれを使ってもいいと思います。
私はこの期間は助走期間と思って、とりあえず問題文に慣れる・英文を書くことに慣れるのというのを意識していました。
あまり時間のない方は、このステップは省略してしまっても問題ないと思います。
私は急にエンジン全開にはならないタイプなので助走期間を設定しました。
ステップ2:パターンを叩き込む(3ヶ月目~半年目くらい)
なんとなくどんな問題がでるのか慣れてきたら、次はどうやって文章を書いていけば良いのかを勉強します。
これには「TOEFLテストライティングの方法」という本が非常にオススメです。
この本で文章の書き方を学びつつ、TOEFLライティングで使えるテンプレートを適当にインターネットや本から借りてきてそのパターンを叩き込みます。
イントロとか結論の書き方は基本的に毎回同じものを使えるので、そういうところは何も考えずに書けるようにしてなるべく本文(ボディ)のところに時間をかけられるようにしましょう。
ステップ3:ひたすら問題を解きまくる(半年目以降)
求められる文章構造を学んでテンプレートも叩き込んだら、あとはひたすら問題を解きまくるのみです。
TOEFLの公式問題集に100を超えるサンプル問題が載っていますので、私はこれを一日一題解き続けました。
ひたすら問題を解くときのポイントは
- 時間をはかる
- 文字数をはかる
- 難しい表現に挑戦する
の3点です。
時間と文字数については当然なので特に言うことはないですが、練習で問題を解いているときはちょっとむずかしい表現や、うろ覚えの表現も間違ってもいいのでガンガン使うようにしましょう。
そして、書き終わったら最後に使った表現が正しかったかどうか確認するようにすれば、少しずつ使える表現が増えていきますし、なんとなくしか覚えていなかった表現もライティングで使えるレベルになります。
私が25点を取ったパラグラフ構造と文字数
Integrated Task
Integrated Taskは150~225語程度という指定があるので、私は大体次のような3パラグラフ構造を使っていました。
- イントロダクション(簡単にお題の紹介)
- ボディー(リーディングとリスニングの比較)
- 結論
Integrated Taskでは基本的にリーディングとリスニングで3つの項目に触れられているので、ボディーも3パラグラフ構成にして全5パラグラフにしたほうが良いと言っている人もいますが、目標点が25点であれば上のような超シンプルな構成でも問題ないようです。
私は文字数もだいたい200語程度しか書いていませんでしたが、それで5点中4点は取れました。
Independent Task
Independent Taskは最低語数が300語ということで、Integrated Taskより真面目にパラグラフを作る必要があります。私はいつも次のような4パラグラフ構造でした。
- イントロダクション
- ボディー1(具体例1)
- ボディー2(具体例2)
- 結論
理想的にはボディー3つの5パラグラフ構造が良いらしいのですが、どうも私は制限時間内に具体例を3つ思いつくことが出来ず、ほぼいつも上のような4パラグラフ構造になってしまいました。ただこの構造でも25点取るには十分のようです。
文字数は多ければ多いほうが良い、と紹介している人もいますが、私の場合は文字数は300語~350語程度書けば25点は取ることが出来ました。
あまり書くことが思いつかず、300語を切ってしまうようなときはライティングの点数が23点とかに落ちましたので、やはり最低300語は必要のようです。
ネイティブによる添削は必要か
最後にネイティブによる添削についてですが、これは25点狙いであれば必須ではありません。
ある程度ミスが有っても文章の論理性や一貫性があれば25点まではとれますので。
私は誰の添削も受けず完全独学で勉強しましたが、それでも安定して25点は取れるようになりました。
ただし、25点の壁を越えようと思っている人はネイティブに添削してもらって細かいミスも潰していく必要があると思います。
まとめ
以上、 TOEFLライティングの勉強法についてでした。
ライティングは一筋縄ではいかず、それなりに努力しないとなかなか高得点を取るのはむずかしいですが、ここで身につけたライティング力は留学中もかなりお世話になります。
テストのためだけと思わず頑張りましょう!